武蔵境の家のキッチン壁を版築という工法でつくりました。
版築の歴史は古く、法隆寺の塀などにも使われていて、土と砂利と石灰を混ぜて、上から突き固めてつくります。
土の知識のないものだけでは難しい為、左官職人の都倉達弥さんに型枠と土の調合や風合いはお願いして、たたき具合なども指導して頂きながら、集まった皆でひたすら突き固めていきました。
土の調合。
真土、淡路の土、砂利、石灰が混ぜ合わされていきます。
突き固める道具。
ハンマーへ鉄板を溶接したものを特別に作っていただきました。
20㎝ほど土を入れたところで、10㎝になるまで突き固めます。
約一週間養生期間を経て型枠を外して版築の表情があらわれました。
最終的にはこの上へステンレスの天板を取り付けてキッチンが出来上がります。
版築壁の上へステンレスのバイブレーション仕上げの天板を被せてキッチンの完成です。